和食器の扱い方

2012/06/29

気に入って購入した和食器やいただいた器。大切に末永く使いたいものです。
磁器と陶器では特徴が異なります。それぞれの扱い方などをよく知って、ていねいに扱えば
いつもでもきれいに使用でき、より愛着がわいてきます。


次のことに注意しながらお手入れ、ご使用ください。

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磁器の場合

  • 色絵や金彩、銀彩などは強く洗うと色が落ちることがあります。
    研磨剤は使用せず、台所用洗剤を使い、やわらかいスポンジなどで洗うことをお勧めします。
    また、食器洗浄器をご使用になると柄が剥がれ落ちることがありますのでご注意ください。
  • 金彩や銀彩を施したものは、電子レンジで加熱すると黒く焦げてしまうことがございますので、電子レンジでのご使用はお控えください。
  • 直火やオーブンでのご使用はしないでください。割れることがあり大変危険です。
  • 器はお手入れをしていても、長い間使用していると茶渋やアクがついてくるものです。
    磁器で色絵や金彩、銀彩以外のものは台所用漂白剤につけて汚れを落とし、
    お湯でしっかり洗い流すと元のきれいさが戻ります。
  • 底部は研磨処理をしておりますが、テーブルや折敷などに置く際に引きりますと、キズがつく恐れがあります。
    また収納し重ねる際、色絵や金彩、銀彩のもの、大切な器は器と器のあいだに和紙などをはさむと、キズや絵柄が剥がれ落ちるのを防ぎます


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陶器の場合

  • ご使用の前には、糸底(器が直接テーブルの上と接する面)にざらつきがないかご確認ください。
    もし、ざらつきが残っているようでしたらテーブルへの傷を防ぐためにもサンドペーパーで磨いてください。
  • 陶器の土は吸水性が高く、使うごとに表情が変化していきます。特に焼締めや粉引きの商品は使っていくうちに、吸収した水分や成分で器の色がかわったりします。
    汚れや匂いを含む水分が滲みこみやすく水漏れが発生することもあります。
    そこでご使用の前に以下の処理をしてください。

     (1)ほこりなどを洗い流して、器がかぶるくらいの米のとぎ汁で30分ほど煮沸してください。
     (2)時間をかけて、ゆっくり冷ます。
     (3)水分をよく拭き取って、しっかり自然乾燥させる。

    また、毎回のご使用でも、十分に乾かして収納してください。水気が残ったまま収納するとカビの原因になります。また匂いもしみ込みやすいので、使ったらすぐ洗うようにしてください。

    尚、粗い土ややわらかい土の場合は、煮沸はせずに水を通してお使いください。
  • 油分や濃い液体によるシミや汚れを防ぐため、ご使用前に30分ほど水を含ませてからお使いいただくことをお勧めします。
器は洗うときがいちばん破損しやすいときです。特に磁器と陶器を一緒に入れて置きますと、強度の違いで縁が欠けたりキズがついたりすることがあります。1個ずつの手洗いをお勧めします。